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一定以上の温度に加熱してから適切な方法で冷やす加工法で、加工物の強度を高めて衝撃や曲げに対する強度を上げることができます。
焼き入れには大きく6種類あります。内部まで熱を加えて全体を硬くする「ズブ焼き入れ」、表面のみを硬化させる目的で行う「表面焼き入れ」、素材に炭素を浸透させてから焼き入れを行う「浸炭焼き入れ」、電磁誘導の熱により焼き入れを行う「高周波焼き入れ」、真空状態で行う「真空焼き入れ」、窒素が染み込んだ部分のみが硬化する「窒化焼き入れ」を目的に応じて採用し、壊れにくくする必要のある自動車部品などの加工に使われます。
焼き入れ加工では他にもステンレス、鋼板などの素材の加工も可能です。
冒頭でも紹介しましたが、焼き入れの主な6種類について、それぞれ解説します。
ズブ焼き入れは、別名を全体焼き入れという方法。全体、という言葉通り素材全体に熱を加えたあとで急速に冷やし、再度焼き戻してまた冷却します。
ズブ焼きは、素材全体の強度を上げるのが目的です。熱が加わることで、硬度が高くなるほか、引っ張りや圧縮にも耐えられるようになります。焼き入れ時や冷却時の温度や素材によって、硬度は変化します。
素材の表面のみ熱処理する方法です。すると、表面は固くなりますが、内部の硬度は変わりません。熱を加える方法には、高周波・炎・レーザー・電子ビームがあります。
炭素を素材表面に浸透させたうえで焼き入れする方法。ガス炭素を用いる方法が良く使われています。炭素が少ない素材に対して行われ、焼き入れをすることで炭素が浸透している表面のみを硬化させられるのが特徴です。内部の硬度は変わらないので、強度と靭性を持たせられます。
浸炭焼き入れが炭素を使うのに対し、窒化は窒素を素材に染み込ませて焼き入れを行います。焼き入れ時に変形しにくい特徴があるため、精密部品の加工に向いている方法です。
真空状態または減圧した状態で焼き入れを行う方法です。炉の中の空気が無いため、素材を酸化させずに加工できる特徴があり、光沢のある状態を保てます。また、その後の仕上げの工程も削減できるのがメリットです。
焼き入れ以外の熱処理には、焼きなまし・焼きならし・焼き戻しがあります。焼きなましは、加工しやすいように素材に熱を加えること。焼きならしは、加工の過程で生じた組織のムラをならすために行われます。焼き戻しは、焼き入れして冷やした素材に再度熱を加えることです。粘り強い素材にするために行われます。
焼き入れをすることで、素材の強度や硬度、靭性を高められます。破損しにくくなることで、ロスも防げます。自社でできない場合は、外注に出しても行う企業もあるほどです。外注する際には、素材や目的に合わせた方法をとってくれる会社を探すようにしましょう。
部品加工の外注に関する業務を一元して代行してもらうことができる業者です。
外注加工先の選定から部品図の振り分け、発注手配・納期管理、品質管理といった一連の業務をワンストップで請け負ってもらえるため、丸投げすることができます。
外注加工に関する業務をワンストップで代行してもらうことができるため、手配や管理にかかる工数を削減することができます。
また、最適な加工先の選定を行ってもらえるため、コスト削減や複雑な部品加工、多品種少量などの対応もお願いすることができます。
多品種の部品に対応できる企業として
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あなたの会社が一番重要視するポイントから選びましょう。
加工数
複合加工部品を1個から
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エージェンシーアシスト
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佐渡精密
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エージェンシーアシスト:3社の中で対応できる加工数が最も多く、かつ1個から依頼が出来るため
佐渡精密:3社の中で最大ロット数が50,000個で最も多いため
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なお、各社の提携先企業・業界取引実績は2023年1月に調査したものを掲載しています。