素材としての銅の最大の特徴は、電気伝導性および熱伝導性に優れていることです。また、柔らかいことから加工もしやすく、耐食性にも優れています。こういった特徴から、電線や熱交換器、パソコンなどの電子機器の基盤部品として多用されています。
一方で、銅は高価な素材でもあります。色合いが美しいことから、金以外で唯一光沢があることも特徴的です。
*参照元:セキダイ工業(https://www.sekidai.co.jp/materials/copper.html)
*参照元:SAKUSAKU(https://sakusakuec.com/shop/pg/1torso/)
銅の熱伝導性は、アルミをも凌ぐほど。銀に次ぐ熱伝導性があります。フランス料理の料理人たちが、銅製の調理器具を使うのもこのためです。また、金属では2番目に高い電気伝導率を有するのも、銅の極めて重要な特性。実際に、銅は電線や電子機器の基盤部品に多用されています。
銅の表面には、「不動態皮膜」という一種の錆が形成される特性があります。これには、銅そのものを腐食から保護する働きがあります。そのため銅は、完全に腐食を止めることはできないにせよ、耐食性に極めて優れた素材として知られています。
このような特性から、銅は硬貨の素材になっています。実際に日本では、1年玉以外のすべての硬貨に銅が使用されているのです。
銅には、銅イオンの作用のひとつとして、細菌を死滅させる性質があることが知られています。そのため、ノロウイルスや食中毒を引き起こすO-157といった細菌に対して、抗菌作用や殺菌作用があることが、科学的にも証明されています。
銅を加工する際に注意すべきポイントは、切削時にバリが発生しやすい、ということです。これは銅の粘り気が強く、溶解温度も低い、ということに起因しています。
切削加工では、刃先に油性のクーラントを使用したり、すくい角が大きいシャープな切削工具を使用することが必要です。工具そのものの切れ味が落ちていることで、切削抵抗が高まり、銅の切削面の荒れが発生してしまいます。またこれにくわえて、低速での切削も避けるようにしましょう。
一方、高速での切削では温度上昇が発生します。高温による銅の溶解・溶着に注意しながら切削することが欠かせません。
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